フレクシブルなフランスの労働環境

フレクシブルなフランスの労働環境

 

フランスに住んで10年になろうとしていますが、決して日本が嫌いだから、日本に住みたくないからという理由ではありません。私が日本に帰らず、今、フランスで仕事をしている理由の1つは、「フランスでの労働環境が良いから」です。
(以下のお話は、ホワイトカラーの職種の場合です)

フランスで働いていると充実したプライベートが満喫できます。

バカンスの実態は?

 

フランス語である「バカンス」という言葉は日本でも知っている方が多いのではないのでしょうか。
このように、日本語になってしまうほどフランス人にとってバカンスは重要です。フランス人と働いていると、バカンスに命をかけているという熱気が漂ってきます・・。

フランスでは、有給休暇は年に30日と定められています。(週末いれて5週間)
消化率ほぼ100%

そのうえ、RTTという規定された労働時間(週35時間)を回収するためのお休みもあります。これは企業や部署により設けている企業もあれば、設けていない企業もあり、日数もバラバラです。私の場合は、年間17日と決まっています。これも消化率ほぼ100%です。

そのため、人にもよりますが、フランスでは年間5週間から8週間のバカンスがあります。

この5-8週間のバカンスを多くの場合、好きな時に好きな期間とることができます。

私の場合は、冬休みとして日本帰国に3週間から1ヶ月取り、夏と春に1週間か2週間取り、あとは、1日や2日で取り小旅行をしたりします。

フランス人はというと、夏に2週間から4週間取り、冬に2週間ほど、イースターや11月、2月あたりに1週間ほど取る人が多いように見受けられます。夏休みはその中でもビックイベントなことが多いので、6月になると、会話はバカンスのことばかりです。朝の挨拶は、「バカンス夏どこに行くの?」「どれだけ休むの?」「いつ行くの?」「もうこれ以上働けない。無理。早くバカンスに出ないと死にそう。」というような内容ばかりです。因みに、この「これ以上働けない」という人は、5月にも4日間くらい休んでもそんなことをいいます(笑)

長い休みをとるときは、日本人のように、いろいろな観光地を巡るというよりも、1箇所に留まって、ゆっくりと何もしない時間を楽しむというのが好きなようです。普段できない読書をまとめてしたり、家族や友達との時間を楽しんだり、ただボーっとしています。何もしない時間をもつ、その時間を楽しむというのがフランス人のバカンスの在り方です。

このバカンスのために、普段働いているといっても過言ではありませんが、チームの仲間がバカンスに出るときは、その人が気持ちよく出られるように他の人がサポートをします。仕事量は増えますが、お互い様なので、皆快く増えた仕事を引き受けます。

1日の労働時間と残業は?

 

一方、普段仕事をしているときの労働時間はというと、オフィスワークや管理職だと労働時間制限がない年棒制のことが多く、たくさん働く人が多いです。プレゼンの準備など大切な会議があると、その準備のために、土日も自宅でパソコンと向き合うこともありますし、平日夜も8時、9時くらいまで働くこともありますが、基本的には、朝9時に始まり、夜18時には終わっていることが多いです。1ヶ月の労働時間は、平均週43,2時間、1日8,6時間です。年棒制でない場合、法律で週35時間労働が定められているので、その法律に従うようになり、その時間を超えることはあまりありません。

因みに、海外では付き合いでの飲み会はほぼ皆無です。皆さん、仕事終わりは家族と時間を過ごすために、直帰します。

仕事を抜けることは可能か?

 

フランスでは、医師にかかる際、アポを取らないといけません。アポなしだと、待ち時間が長く、診てもらえないことがほとんどです。たいていの医師も平日に働いています。企業のお勤めで月~金まで働くと、医者にかかる時間もないので、労働時間内でも、医師のアポに行くことは暗黙の了解で許されています。

また、子供が風邪をひいたから迎えに行かないといけない、毎朝子供の送り迎えがあるというときもそれに合わせて通勤、そのときだけ抜けるということもできます。それで嫌な顔をされることも仕事の評価が下がることもありません。

これは、医者にかかるときだけではなく、電気や水道の工事が家に来る場合も、今日は在宅勤務でということが可能なので、融通が利きます。

まとめ

 

大切なのは、自分が任されている仕事を全うできているか否かです。労働時間では評価されません。仕事の質で評価されるので、1日労働時間が2時間であっても、仕事ができていれば、2時間の労働時間をとやかく言われることはありません。(実際2時間ではもちろんおわりませんが 笑)

また、フランス人は、バカンスに行くことや仕事をいかに早く終えるかを念頭において働くので、仕事をいかに効率的に行うかということを考えている人が多いです。できなかった仕事は次の日に回したり、あまりにも許容範囲外、間に合わないというのが目に見えている場合は、その意思をはっきりと上司に伝えて、対策を考えます。そのため、翌日の午前中までに通常の労働時間では終わらないような仕事をその日の夕方に任されるということもありません。

バカンスや急用で数時間あけるときも、社員同士での助け合いがあるので、皆が皆で働きやすい環境にしていることも見受けられます。

このような労働環境なので、90%近い女性が就業することができ、男性も育児、家事に協力的です。仕事と子育てが両立できる環境がフランスにはあります。日本も早く、ワークライフバランスがもっと整った働きやすい環境ができ、働きながらも充実したプライベートがもてる国にならないかなと思います。

 

 

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