海外にある日系企業で働きたい人へ 欧州の場合

海外にある日系企業で働きたい人へ 欧州の場合

 

海外にはたくさんの日系企業がありますね。

そこで働く人の分類分けをすると、

1.日本からきた日本人駐在員

2.現地に住んでいる日本人社員

3.現地社員

以上にわかれます。

 

外国にある日系企業が社員に求めることは
それぞれ異なります。

このブログは日本人向けなので
1番と2番について書いていきたいと思います。

 

1.日本からくる日本採用の日本人駐在員

 

日本から海外赴任する駐在員は
日本で経験を3年から5年積んでいることが主です。
その間に、会社の商品、方針を学び会社の色に染まります。

もちろんこの期間とはあくまでも目安です。

例えば、私は日本で1年働いてパリに駐在させてもらえました。

なかには

10年待っても駐在されないという場合もあります。

 

赴任させるのには基本的に多大なコストがかかります。

日本のお給料+海外でもお給料が支給され
住宅費、車も支給されることが主

待遇は日本で働いているときよりも
良いことが多いです。

 

では、具体的にどんな人が求められるか?

 

1.会社に忠実な人

 

会社にしっかりと染まっていて
辞めるリスクが少ない

独身の方も今は増えましたが
妻帯者の方がやはり多いです。

やはり会社側としては、期待をして送り出しているところ
現地の生活が気に入ってしまったり
新たな将来像が見えてしまい
「会社を辞める!」
と言われたら元も子もありません。

家族がいたらよっぽどのことがない限り
会社を辞めるリスクは低いでしょうし
いかに会社に貢献したいかを普段から
上司や人事にアピールしておけば
危険因子のレッテルはつかないです。

そのため、

あなたが勤めている会社に

「いかにあなたが会社に忠実なのかを示すこと」

それが大切になります。

 

2.能力のある将来の出世頭

 

海外の日系企業や関連企業の組織は
規模が小さいことが多いです。

某日本企業OOの場合、日本には5000人ほど
社員がいますが、パリでは30人です。

また他の某OO会社の場合、日本では120人ほどの
社員数ですが、パリでは5人です。

このように組織が小さくなることでかわってくるのが

 

裁量権

 

普段、日本にいたら会わないような
現地の社長や経営陣の近くで働き
意思決定に携われたことができたりと
仕事上の成長はかなり大きいものが期待されます。

 

そうした経験は日本の大規模な組織にいると
ほぼ不可能だと思います。

 

トップのマネージメントの仕方を勉強するには
海外赴任はピッタリです。

その分、それだけの能力がある人が赴任者として
選ばれます。

 

3.「適応力」のある調整が得意な人

 

駐在員は、日本の要求と現地からの要求との
板挟みにあいます。

これは、現地日本人がいたら少しはそちらのほうに
プレッシャーがいきますが、いない場合は大変です。

基本的に日本の本社は現地の状況が
わからないことがほとんどです。
駐在員としては、日本から申しだされる無理難題を
できないという現地の人間と上手くクリアしなければいけません。

更に、現地のビジネスの仕方、文化も理解しなければいけません。
どこの国で働こうと、ビックリするようなトラブルが多く発生します。

 

そのため、

いかに現地スタッフと上手くコミュニケーションを取ることができて

スムーズに日本の本社の要求にこたえることができる

そういう能力のある人が求められています。

 

 

4.精神的に強い人

 

環境が全く違う場所に住むのにあたって
望んだ場所ならともかく
望まない場所に異動になった場合

文化、食べ物、治安、ビジネス慣習
全てが違うと精神的に強くない場合
鬱になることがあります。

そのため、どこででもやっていける
精神的な強さはプラスになります。

 

 

2.現地に住んでいる現地採用の日本人社員

 

現地採用として日系企業で働く場合

まずは他の外資で働くよりもハードだということ
頭の隅においてください。

 

1.橋渡し的役割ができる

 

駐在員は現地の言葉が操ることができなかったり
現地日本人社員に比べて苦手なことがあります。

また言語だけではなくビジネス慣習を
よくわかっていないことが多いです。

そのため、駐在員や日本本社と現地外国人スタッフとの
コミュニケーション円滑化を促してくれて
その国に根差して仕事ができる能力がある
日本人を探しています。

 

 

2.現地人化しすぎない

 

長年海外に住んでいると当たり前のことですが
現地の人に影響されます。

ジェスチャーが増えたり自己主張が強くなったり・・・

 

日系企業で働く場合は日本企業が好む
日本人特有の働き方や性格は忘れないでください。

 

外国の方は、自分の領域ではない仕事を頼まれると

「これは私の裁量外だ」

忙しいと

「今はこれをしているからできない」

と言います。

日系企業で働く日本人には
そういう返答は望まれていません。

文句や言い訳を言わず

「わかりました」

という返答が望まれています。

また、勤務時間以外での付き合いも大切です。
現地の人は、プライベートと仕事を分けることが多いです。

日系企業に勤める日本人には
その辺りは忘れていただく必要があります。

もし日本から出張者がきたら接待をする
車を出してと言われたら車を出す
社長の子供の幼稚園に付き添ってと言われたら付き添う

勤務時間外での拘束時間も視野に入れる必要があります。

 

更に、日本人ならではの性格である

「約束時間厳守」「完璧な仕事」「従順」
「協調性」「謙虚さ」「献身的」「素直」

 

好まれます。

 

日本にいるときは、大丈夫と思っても、
海外に住んで、他の外国人のお友達が何もしがらみがなく
拘束もなく過ごしているのを見ると
羨ましくなってきます。

私は駐在にとき、夜20時には仕事を終えていて
日本にいたときは早くて21時頃だったので
時と共に、周りの友人は17時から遅くても19時に終えているのをみて
羨ましくなっていました。

外国人のお友達から「信じられない!」と言われることで
どんどん考え方は変わってくるので
それをどう自分でコントロールするかが大切です。

 

3.現地語を話すことができて文化に精通している

 

何せ日本人と現地人の調整役なので
現地語を流暢に話すことができて
文化に精通していることは必須です。

 

求人が多い駐在員のアシスタントともなると
言葉もある程度通訳ができるレベルを
要求されることが多いです。

 

4.労働ビザをもっている

 

最後に、労働ビザを出してくれる日系企業は
欧州の場合、非常に減りました。

難しいし、降りない可能性もあるからです。

リスクをおかしたくないので

日系企業は、既に労働ビザをもっている人を
雇いたいと思う傾向にあります。

 

 

以上、駐在員と現地採用社員として
選ばれるための必要な能力を書きました。

 

参考になれば良いです。

 

より詳しくあなたの状況に合わせた
情報を知りたい方相談も行っています。

 

 

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